医院ブログ

歯周病は顎の骨を溶かす怖い病気です。歯を支えているのは歯茎ではなく顎の骨です。顎の骨を守るためには、歯茎をおろそかにできません。歯周病の進行を止めるためには、１にブラッシング、２に噛み合わせの調整、３に歯周治療です。意外に思われた方多いかもしれませんが、歯周治療よりもブラッシングの方が大切です。歯ブラシ選びからとても大事ですし、磨き方や歯磨剤(歯磨き粉)もとても大切です。上の写真は左が治療前で、右が治療後です。歯茎の腫れが収まって、赤みがかった色からピンク色の引き締まった歯茎になっているのが分かりますよね。皆さんは適切なブラッシングを教えてもらっていますか？

前歯の色と形を気にされていらっしゃった方です(左写真)。プラスチックの歯が入っていましたが、プラスチック(レジン)はケースを選ばないと諸刃の剣になります。プラスチックは経年劣化し、水分を吸って膨張します。そうすると虫歯になりやすかったり、歯茎に炎症を起こさせます。また、何より汚く見えてしまいますよね。セラミックやジルコニアという材料は水分を吸ったり、菌を寄せつけたりしないため、いつまでもこのような見栄えが続きます(右写真)。保険が効く効かないで、大分費用に差が出てしまいますが、長持ちの度合いや見栄え、何しろ虫歯や歯肉炎にさせないためにもセラミックやジルコニアという材料はおすすめです。施術を受けた患者さんもとても喜んでくださり、我々も気持ちよく診療を終えることができました。

左の写真を見て、どの前歯が偽物か分かりますか？左上の3番目の歯はプロならすぐわかります。しかし、プロでも非常に分かりづらいクオリティーがあります。答えは右の写真のとおり、右上の1番目の歯です。このセラミックの歯は当院で処置したもので、歯の削りから顕微鏡を用いて精密に行い、腕の良い技工士とタッグを組んで作製したものです。どうせ費用をかけるのであれば、プロでも分からない様な自然な仕上がりを目指したいですよね。我々は、一般的な歯医者さんのクオリティーではなく、歯科業界の中でトップを目指して日々頑張っています！

コンポジットレジンで修復した虫歯治療の一例です。皆さんは左の写真ではどこに詰め物がされているか分からないと思います。答えは右の写真の青線のところです。

2年以上たっているので、レジンの劣化に伴いやや着色はしてきていますが、写真で見てもどこに詰め物がされているか分からないぐらいです。患者さんも大変喜ばれていました。

コンポジットレジンの治療は、歯を削る量がとても少なく済みます。また、天然の歯と同じように削れてくれるので、噛み合わせる反対の歯を傷める心配も少ないです。色もたくさん種類があるので、上の写真のように見分けがつかないくらいきれいに充填することができます。

ただし、虫歯が深かったり虫歯の場所によってはできないこともありますので、ご相談ください。

見た目も良く、しっかり長持ちする治療を目指して日々臨床にあたっています。

先日行った根の治療です。左の写真の左から3番目の歯です。根の先に黒い影が見えると思いますが、これが膿の袋です。根の中をしっかりお掃除してきれいにすると、やがて膿の袋はなくなり、顎の骨が戻ってきます。右の写真でよくお分かりになると思います。

根の治療をいい加減に行ってしまうと、後で痛みが出たり再発の可能性もあります。根の治療の後は7割再発するという文献もあるくらいです。当院では「しっかりとした根の治療」を目指して日々頑張っています。特殊な機械やお薬を使用しますので、その時は少し費用が掛ってしまいますが、歯が長持ちした方が再治療を何回も受けるより出費は少なくて済みます。

お困りの方は、ご相談ください。我々は患者さんに寄り添った治療をいつも心がけています。

治療費：根の治療1回3000円(1根管につき大体2回の治療回数)　マイクロスコープ使用した場合1回30000円(大体1回の使用で済んでいます)

先日、ご高齢の患者さんが来院されました。年齢を感じさせない姿勢の正しさと、はっきりとした受け答えが特徴的な男性の方でした。先の大戦のときに青春を謳歌するご年齢で、それから日本が立ち直るまでの非常に厳しい時代を生きてこられたのです。

私はその方の話に夢中になり、当時の日本の状況とその過酷さを肌で感じたように思いました。本では何度も読んだことがありますし、学校の歴史の授業でも当時のことは教わりました。しかし、読んだり聞いたりするのではなく、実際にその時代を駆け抜けてきた方の、その目で直接見てきた方のお話は、私の心を震わせるのに充分でした。

正直私は平和ボケした日本人です。その方のお話を聞いて、私は日々感謝することを忘れている自分に気づかされたのです。身の危険がなく、食べるものに困らず、友達と会うことだってできる(今はコロナで無理ですが、、、笑)。「普通の暮らし」というのは当たり前ではないんですね。どれだけ幸せで、どれだけ得難いものなのかを痛感しました。

今の時代で、日本という国に生んでくれた親と神様に心から感謝します。今の自分があるのは自分の努力なんかではない。努力させてもらえる環境を与えていただけたのです。当時の日本に生まれていたり、現代でも紛争地域やスラム街に生まれていたら、努力云々の前に死んでいたかもしれない。生きていても今日の食事の心配を、本気でしなくてはならなかったかもしれない。

そして、激動の時代を支えてくださった当時の日本人のおかげで今の日本があります。我々の祖父母世代のすべての方々に心から感謝します。日々の生活では、そういう大事なことをついつい忘れて過ごしてしまいがちですが、「普通の暮らし」の尊さを時々振り返って、感謝して、生きていかなければならないと自分に言い聞かせている今日この頃です。固い話で失礼しました。

当院は2014年にリニューアルしてから8年目を迎えました。父の代から迎えますと40年と長い時間の中で様々な方にお越しいただきました。世代交代し、8年経った今でもひょっこり「昔、お父さんにお世話になってね。」と猪俣歯科の扉をノックされる方がいらっしゃいます。そういう方に会うたびに、なんだか心がジーンと暖かくなるんですね。我々は、患者さんを助けるためにこの職業を目指します。しかし、振り返ってみると助けられていることの方が多いかも(笑)　普段はそんなこと忘れて日々仕事に追われることが多いですが、だからこそせめて今日一日は、この仕事に導いてくれた家族、支えてくれた友人、縁あって猪俣歯科にいらっしゃる患者さん、すべてに感謝しようと思いました。

皆さん、歯1本の値段知っていますか？体の臓器はお金には代えられない価値がもちろんありますが、歯1本に値段をつけるとしたら一体いくらなのか！？？

それはずばり………………………………………………………約200万円です。えー―――って思われる方いると思いますが、1本200万円以上と言われています。ある歯医者さんが間違って別の歯を抜いて、損害賠償で払った金額と言われています。すごいですよね。皆さんのお口の中には大粒のダイヤが28個も埋まっています。磨かない手はありません。普段から高価な宝石を一生懸命磨いてあげてくださいね。

緊急事態宣言が続いている中で、皆さんご苦労が多いと思います。みんなで頑張って乗り切っていきましょう！ブログも皆さんの役立つ情報や歯医者あるあるを載せていこうと思いますので、楽しみにしててください。

「ブログ」を新設いたしました。

今後ともよろしくお願いいたします。