抜歯を回避し、歯を残す。
そして、二度と「再発させない」。
☑「投薬」による根本治療
☑ 歯周組織「再生療法」
☑「短期集中」治療
☑「歯周外科」治療
☑「投薬」による根本治療
☑ 歯周組織「再生療法」
☑「短期集中」治療
☑「歯周外科」治療
一般的に、歯周病は繰り返すものとされています。
病気になってから治療を行うといった対症療法を行う限り、それはあながち間違いではありません。
当院では、根本から歯周病を再発させない取り組みを行っています。
歯周病の原因は「菌」です。
菌が歯垢・歯石を作り出し、歯周病を発症させます。
よくある歯周病治療は、歯垢・歯石を除去することに焦点を合わせています。
もちろん歯垢・歯石の除去は大切ですが、それだけでは「口腔内に隠れ住み着いた菌」までは除去できないのです。
では、「全ての菌を除去すればいいのか?」というと、そう簡単な問題ではありません。
なぜなら、口の中の細菌の中には、消化を助けたり、悪玉菌に対抗する有用な菌もいるからです。
大切なのは良い菌と悪い菌のバランスです。
当院では科学的に口腔内の菌を分析し、原因をつきとめ、細菌バランスを整え、抜本解決をはかる原因療法を行っています。
治療の方向性を決定するため、まずは口腔内の診査診断をしっかりと行います。
問診、歯周ポケット検査、レントゲン検査などの基本となる検査の他、以下のような検査も実施しております。
生きた細菌を観察できる特殊な顕微鏡(位相差顕微鏡)を利用します。
治療前・治療中・治療後に観察することで、変化を確認することができます。
当院ではX線のほかにCT検査も行っています。
骨の厚みや減り具合まで0.1ミリ単位で正確に計測できるため、歯周病の進行具合を診断することができます。
歯周病は顎の骨を溶かしていくので正確な診断は不可欠です。
感染している歯周病菌の種類を特定し、その菌の数を測定するための検査です。
PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)による増幅をリアルタイムに測定します。
その増幅率に基づいて鋳型となるDNAの定量を行い、菌の種類や数を測定します。
検査・診断の結果をもとに、治療方法を決定します。
当院が実施している治療についてご紹介します。
病気やケガをしたときなど、細菌で感染しないように抗生剤を飲んで菌を攻撃しますよね。
これを「投薬療法」といいます。
歯周病の原因菌にもその菌に合ったお薬を処方します。
当院では、診査診断により菌を特定し、ピンポイントで歯周病菌に合わせた治療を行います。
3DSとは「dental drug delivery system」の略で、抗菌剤を使用して口腔内の病原細菌の除菌を行います。
歯磨きだけでは取り除きにくい歯周病菌に有効です。
患者さんに合わせて専用のマウスピース(ドラッグリテーナー)を製作します。
マウスピースに薬剤を注入して装着します。
繰り返し治療することで除菌が進み、口内細菌を適切な環境にもっていくことができます。
レーザーを照射することにより、歯周ポケットの奥深くの歯周病菌までしっかり除去することが可能になります。
また、歯周病の炎症や出血を抑える効果もあり、膿の排出を促進するので治療経過も良好です。
モーター音もないため心理的に感じる不安も軽減されています。
歯周病治療は治療期間が長くなりがちです。
しかし治療期間が延びるほど歯周病菌が増殖する可能性が高くなります。
そこで、当院ではFMD「Full Mouth Disinfection」という短期集中治療を実施しています。
FMDでは時間をかけて一気に全ての歯を治療します。
そのため少ない来院回数で治療が終了し、かつ再発しにくい状態になります。
歯周病の怖いところは歯を支える骨や歯根膜などの歯周組織が溶かされていくところです。
歯周組織が溶かされてしまうと歯がグラグラしてしまい、いよいよ支えきれなくなったのち、歯が抜けてしまいます。
その溶かされた骨を再生させるのが「歯周組織再生療法」です。
詳しくご紹介します。
歯周組織には再生しようとする力があります。
歯周病に罹患した部分を清掃した後は隙間が生じます。
ここを放っておくと空いた隙間に歯肉が入り込んでしまい、歯周組織の再生を阻んでしまいます。
GTR法では、清掃した後に「メンブレン」と呼ばれる人工膜を骨と歯肉の間に設置します。
外から異物(歯肉)が邪魔をすることがないので、メンブレンの下の歯周組織がゆっくりと再生していきます。
エムドゲインは、欠損部にエムドゲイン・ゲルという薬剤を注入します。
これによって歯肉が入り込むことを防ぎます。
また、エムドゲイン・ゲルは歯周組織の再生を促進します。
更に自身は自然に吸収されていくので除去手術を行うことはありません。
身体にも無害です。
重度歯周病では、歯周ポケットが深くなり、手が届かない所で「歯石」が蓄積されていることがあります。
そのような場合は通常のスケーリングでは除去が不可能になるので、歯周外科治療を行います。
FOP法とは「歯肉剥離掻爬術(しにくはくりそうはじゅつ)」といいます。
歯周ポケットがあまりにも深い場合に行います。
歯肉を外科手術で切開し、隠れていた歯石までしっかりとスケーリングします。
切開するので局所麻酔をして手術します。
目視で確認でき、歯肉という障害物もないので、通常のスケーリングで届かない歯石や付着している汚れまで取り除くことができます。
術後は縫合しますが歯周ポケットが浅くなり、プラークも溜まりにくくなります。
この方法は歯の「分岐部」と呼ばれる、歯の根元の分かれ目の病変で適用されます。
右の画像をご覧ください。
赤丸部が分岐部病変です。
歯と歯茎の間に「隙間」が生じているのがわかるかと思います。
隙間には歯垢や歯石が付きやすくなるのですが、通常の治療器具では届かないため手入れができません。
「ルートセパレーション」では歯を真ん中から分割して根元に歯間ブラシなどが通るようにします。
分割した後は被せ物を施すため、審美性は損なわれません。
歯周病で歯茎が退縮してしまうと、治療後に歯が長くなったように見えることがあります。
このままでは正常な歯茎に比べて違和感を感じます。
また、歯根が表面にあらわれることで歯がしみる原因にもなります。
当院では「歯肉移植手術」という方法を導入しています。
見た目が気になる方はお気軽にご相談ください。
歯肉移植手術は高度な技術を要します。
別の場所から健康な歯茎を移植するため、長年の経験がものをいいます。
「お口の健康」と「美」にこだわりたい方は、是非一度相談ください。
歯周病治療は「計画的な治療の管理」「患者さんのライフスタイルへの理解」となにより「信頼関係」を必要とします。
そのため、当院では患者さんごとに担当の歯科衛生士がつき、治療開始から終了まで責任をもってケアにあたります。
歯周病の治療においては、担当歯科医師、担当歯科衛生士、そして患者さんと三位一体のチームを組んで治療にあたります。
良い状態を維持させるためには、私たちの技量だけでなく、患者さんご自身によるデンタルケアが大切になってきます。
いくら治療がよくても、日々のケアを怠れば健康状態を維持することができません。
当院では、一時的な治癒を目指しているのではなく、その健康な状態を生涯維持していくことを目標としています。
そのためには、定期的に歯科医院に来ていただきチェックするだけでなく、毎日の食事、歯磨きなどのケアが必須です。
当院では、「歯の大切さ」を理解していただくために、カウンセリングとケア指導に多くの時間を割いています。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。